忙しい親だからこそできる、子どもとのつながりを育む小さな習慣

— 忙しい日でも、子どもが「愛されている」と感じるための7つの習慣前向き子育て(Positive Discipline)の視点から —

はじめに:忙しさは「愛の不足」ではありません

仕事や家事で1日があっという間に過ぎてしまう。
保育園に長く預けてしまう日が続く。
「もっと一緒にいてあげたいのに…」と胸が痛むこともあります。

多くの親が感じているこの思いは、「愛が足りない」からではなく、ただ「忙しい」だけ。
そして、忙しい日々の中でも 子どもは愛を受け取ることができます。

前向き子育て(Positive Discipline)が大切にしているのは、
完璧さよりも、つながり(connection)

ここでは、
忙しいからこそ取り入れられる、小さなつながりの習慣 を紹介します。
どれも短い時間でできて、罪悪感ではなく 愛と安心 を育てる方法です。

① 小さな特別な習慣(Love Ritual)をつくる

たとえば…

  • 2人だけの「ラブ・ハンドサイン」を決める
    (指でハートを作る/手のひらをそっと合わせる/親指タッチなど)
  • お迎えの時の「ぎゅー+目をみてにっこり(または変顔)」
  • 寝る前の合言葉
    「今日もあなたが大好き」「生まれてきてくれてありがとう」

こうした小さな「お約束」は、
忙しい日常でも、子どもにとっての安心の灯台 になります。

② 思いついた瞬間に「大好き」を伝える

時間がなくてもできる、いちばん手軽なつながり。

  • 「ねーねー!大好きな◯◯ちゃん!」とふと声をかける
  • 保育園に向かう道で「あ、急に言いたくなった。大好きだよ」
  • 鏡/リュック/お弁当などに「小さな愛のメモ」

突然の「大好き」は、
子どもの心にあたたかく響く「魔法のひとこと」です。

③ 短くても「100% その子に向ける時間」をつくる

「ゆっくり遊ぶ余裕なんてない…」
そんな日こそ思い出したいのが、
つながりは「長さより質で決まる ということ。

前向き子育て(Positive Discipline)でも、
数分だけでも「親を独り占めできる時間」は大きな安心につながると考えられています。

たとえば——
5分だけブロックに全力で付き合う、
帰宅後に「ただいまハグ」、
寝る前1分のミニインタビュー。

できれば、毎日おおよそ同じ時間に。
「今日もあるんだ」という予測が、子どもの安心につながります。

(目安:幼い子は10〜15分、6歳以上なら週30〜60分ほどでもOK)

そして忙しい時は、
「今は無理だけど、後でやる二人だけのスペシャルタイム楽しみにしてるよ」で十分。

ほんの数分でも、
向き合った時間は必ず子どもの心に残ります。

(「安心と自信を育てるルーティン」についての詳しい解説は こちら

④ 行動よりも「感じている気持ち」に寄りそう

忙しい日は、つい行動だけが目につきやすくなります。
でも、共感のひと言でつながりはぐっと近づきます。

  • 「疲れちゃったんだね」
  • 「待つの長かったよね」
  • 「こうして欲しかったんだよね」

短い言葉でも、
子どもの心に「見てもらえた」感覚が育ちます。

⑤ 親自身の「疲れや罪悪感」も大切に扱う

忙しいと、どうしても罪悪感がふくらみがち。
でもその気持ちが強いほど、
「叱りすぎる」「甘やかしすぎる」を行き来しやすくなることもあります。

だからこそ…

  • 「今わたし、ちょっと余裕ないな…」と自分の気持ちに気づく
  • 一呼吸つくる(1分でもOK)
  • 罪悪感ではなく、「つながり」を軸に選択する

子どもに必要なのは、
完璧な親ではなく、
自分を大切にしながら向き合ってくれる親 です。

(もっと読む:怒りを感じるのはなぜ?どう向き合えばいい?

⑥ 助けを求める

子どもは「役に立てた」経験を通して、
有能感・所属感・重要感を感じます。

叱るより、丁寧にお願いするほうが協力的になりやすいもの。

× 「散らかさないで!早く片付けて!」
◎ 「夕飯のためにテーブル片付けてもらえると助かるんだけど、手伝ってくれる?」

協力してくれたら、
口出しはせずに任せる。

そして終わった後に、
「お料理から手を離せなかったから、お片付けを手伝ってくれて、本当に助かったし、一緒に気持ちよく食べれて嬉しい。ありがとう!」などと、
必ず感謝を伝えることが大事。

⑦ 今日から言える「つながりをつくる一言リスト」

忙しくてもすぐ使えるフレーズ:

  • 「あなたのこと、大好きだよ」
  • 「生まれてきてくれてありがとう」
  • 「今日もよく頑張ったね」
  • 「あなたと一緒にいられて嬉しいよ」
  • 「◯◯してくれて助かったよ。ありがとう」
  • 「帰ってきてくれて嬉しいな」

こうした誠実な一言の積み重ねが、
子どもの心に「自分は大切にされている」という確かな安心 を育てます。

(もっと読む:子どもを勇気づける声かけ

おわりに:忙しいあなたへ

あなたは十分に頑張っています。
「時間が少ない=愛情が少ない」では決してありません。

大切なのは、
小さなつながりの積み重ね。

忙しさから生まれる罪悪感は、
あなたがそれだけ子どもを大切に思っている証拠です。

その愛を、日々のちょっとした習慣に変えていくことで、
親子のつながりは深まり、
子どもの心の安定にもつながります。

今日の小さな一歩が、やがて大きな安心の土台になります。


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